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2017
03.18

【コラボ企画】飢えた狼SS

Category: コラボ企画
本日はコラボ企画のお知らせです。
日頃交流のある皆様と一緒に、秋から温めていたお話が
ようやく出来上がりました。

テーマは!


『狼陛下の飢えをなんとかしてあげる!!』


何だか見覚えのあるテーマだと思った方
そうです。江口さま宅(兎の山と狼の里(仮))で
宣伝されていた、あの企画です。

意味深ですよね〜〜。
陛下、お腹を空かしているらしいじゃないですか。
そんな陛下をなんとかしようと、某所で盛り上がり、
それぞれが絵や話を持ち寄り、繋げ、一つのお話になりました。
是非是非、ご覧くださいませ。(*´∇`*)


コラボ企画「飢えた狼プロローグ」より
お入りください。
ではでは…行ってらっしゃいませ〜〜(*´∇`*)

コラボ企画

コラボ企画の絵を一つのお話としてまとめたものを
我が家で公開させていただきます。
よろしければ、こちらも…
【コラボ企画】飢えた狼


−------

欲しい...

君のすべてが欲しくて堪らない



夜毎、強くなる飢えと渇き。
己の欲を笑顔の下に隠し、
今日も僕は寝所に向かう。




**********


「お帰りなさいませ。陛下。
お仕事お疲れ様です。」

夕鈴が満面の笑みで迎えてくれる。
優しい笑顔。
仕事の疲れが一気に吹き飛ぶ。

「今日もいい天気でしたね」

にこにこと無邪気に笑う君。
そんな君を押し倒し、がお~と襲って
貪りつくしたいと思っている僕は
なんて浅ましいんだろう。



ちゅ...
「うん。ただいま。夕鈴」

そんな薄暗い欲望を抱えていることなど
おくびにも出さず、優しく君を抱きしめる。
真っ赤になりながらも嬉しそうに笑う君に
愛しさが募る。





君を抱きしめ一緒に眠る。
交わす度に深くなる口付け。
夕鈴の力がどんどん抜けていき…


「ゆーりん?」


すう...
寝息が聞こえた。
眠ってしまったようだ。


くう...くう...
腕の中で無邪気に眠る君。
温かさに安心する一方で
すべてを奪いつくしてしまいたい程の
強い衝動に駆られる。



----私もあなたと一緒にいたい。
そう言って腕の中に飛び込んできた君。


やっと手に入れた愛しい花。
抱きしめると甘い香りを漂わせ
口付けは蜜のように甘い。


その甘露は芳しく
一滴毎に際立つ飢えが
僕を苛む

後宮のことなど何も知らぬまま
飛び込んできた君は…

その存在はあまりにも無垢で
欲望のままに貪ろうものなら
壊してしまいそうだ。





最初は
一緒にいられるだけでよかった。
君がそばにいて、笑ってくれるだけで。


それなのに…


唇を重ね、柔らかな体を抱きしめるたびに
己の中の獣が目を覚ます。
焼け付くような飢えに襲われ
中の獣が君を求めて哭き始める。


足りないと。
もっともっと君が欲しいと。
その身に喰らいつき、狂おしい程
己を刻み、求め、想いを注ぎ、
全てを貪り尽くしてしまいたいと。


だけど
狼にも怯まない気丈な君が、
老師から渡された指南書で怯え
抱きしめた途端に体を強張らせた。

腕の中でひたすら震える君に、
どうして己の欲などぶつけられようか。





君の嫌がることはしない。
なぜなら、君が何よりも大事だから。
己の欲望などよりもずっと…


だけどね。夕鈴。
僕はそろそろ限界なんだ。
君のすべてが欲しくて堪らない。


夜毎、深まる飢えと渇きに
いつまで耐えられるのだろう…


今日も僕は寝所に向かう。
己の欲を笑顔の下に隠しながら…


そんな矢先。
夕鈴が思いがけない言葉を口にした。







「どうして陛下は
そんなにお腹が空いているみたいな顔を
しているんですか?」






**********



-----正直、驚いた。

夕鈴が己の欲に
気付いていたことに

これは…誘っているのか?
それとも…いつもの罠か?

逡巡したが
意を決して攻めることにした。
髪を一房掬い、唇を寄せる。

「何故
そう思ったの」
「え、えっと…つまり、あの…」

ぼんっ
夕鈴の顔が真っ赤になった。



自分を見つめる潤んだ瞳。
ドクン

-----戸惑うような
そんな仕草さえ

ドクン

この上もなく可愛く
どこまでも美味しそうで------

ドクン
己の中の獣が目を覚ます。

「夕鈴…。」
「…はい」
「どうしてか…本当に知りたい?」


誘うように見つめると
夕鈴は更に顔を赤らめたが
素直にこくんと頷いた。

ドクン

あまりの可愛いさに
己の中の獣がまた暴れ始める。


「君が…
可愛い過ぎるのがいけない」


そう----
すべては可愛い過ぎる君のせい


髪を梳いた手を滑らせ
すっと手を取った。
指を絡め
ぎゅっと手を握る。


「君を…今日
私のものに…させてくれ」


…そろそろ…いいよね

夕鈴の目が驚いたように見開く。
戸惑う君を引き寄せ


唇を重ねた。








ちゅ
もう一度、唇を寄せる。
今度は額に。

すると
夕鈴の体がビクッと強張り、震え始めた。


----やはり
ここまでか。


「----怖いか?」

君の嫌がることはしない。
いつもそうだろう?

すると
夕鈴が背中に手を回し
ぎゅっと抱きついてきた。


「-----怖く…ないです。」
「え」
驚いて顔を覗き込むと
夕鈴は真っ直ぐに僕を見つめた。


「陛下のものに…してください」
「------っ」


思わず息を飲んだ。
何、この可愛いさ。
己の理性が音を立てて崩れ始める。





ちゅ
もう一度口付けた。

唇を少し離し、目を合わせると
夕鈴の目が熱を帯びて潤んでいた。
ぞくっとした。


まずい。
本気で抑えが効かなくなりそうだ。


「このまま…続けていいか?」
声が掠れた。


これ以上は止められない。
覚悟はできてるのかと尋ねると、
夕鈴はふわっと笑った。

「----はい。全部引っくるめて
藜翔さま、貴方の花嫁になるんです。」


覚えておいてくださいねと微笑む君に
想いが溢れて止まらなくなった。



これだから…
君には敵わない。
己が完全に陥落したのを知った。






ちゅ
口付けた。
さっきよりも深く。
求めるように。


一度覚えてしまった君の味はとても甘く
知らなかった頃には戻れない。

ちゅ…ちゅ
何度も唇を重ね
その甘さを確かめた。


どんどん深くなる口付けに
夕鈴の体から力が抜けていく。
止まらない。

唇が触れる度
夕鈴の体が熱くなる。


ちゅ
「----っ。へ、陛下…」

ちゅ
「夕鈴。名前…読んでくれないか」

ちゅ
「…れ、藜翔…さ、ま?」

ちゅ
「もっと」
「藜翔さま…」



----止まらない。


名前を呼ぶと
応えてくれる君に

愛するたび
全身で応えてくれる君に
愛しさが溢れて止まらない。


君は知らない。
僕がどれほど君を欲しているのか。

欲しくて…欲しくて
堪らなくて…

狂おしい程
君を求めていることを

もう、止めない。
君が悪い。
可愛い過ぎる君が悪い。




腕の中で夕鈴が跳ねる。
逃げ出さぬよう
しっかりと抱きしめ
その身に喰らいつく。




そして…





僕は愛しい花を手に入れた。







おしまい
----------------





ありがとうございました〜〜
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コメント
くれは様
いつもありがとうございます。
飢えていく切迫感出てました?
嬉しいです。(*´∇`*)

確かに陛下…枯れてるかも…
いや…咬み咬みするくらいだから
やはり飢えてるのかも(^^;
けいdot 2017.03.20 08:54 | 編集
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