2016
02.24

青慎の出仕 おまけ1~和解~

Category: 青慎の出仕
こんばんは

青慎の出仕のおまけ話をお届けします。
この話は、元々青慎の出仕3のおまけ話でした。
今回、ブログに移行する際に外に出しました。

子どもが友達と歩いているのを見て
そういえば、この二人最初は仲悪かったよな...と
思った時に浮かんだ妄想話です。

青慎の出仕1でいじめた官吏(名前はでてきません)と
青慎が和解する話です。

目線がころころ変わり、読みにくいかもしれませんが、
もしよければどうぞ。




【青慎の出仕~おまけ~】
【和解】
--------------------------------------------

目の前を新人官吏が通り過ぎた。
手に何か持っていて、うろうろしている。

じと~~~~~
掃除婦姿の夕鈴は
木の陰から彼を睨んでいた。

「お妃ちゃ~ん、戻ろう?
 もうそろそろ陛下戻ってくるよ?」

「だって!あの官吏!
また青慎の私物かくして!
この間は突き飛ばしてたし。
も~っ今日という今日は許せない!」

たたたっと相手に向かって走り出したところを抱えて止める。

(おいおい。頼むよお妃ちゃん。
面が割れたらどうすんの。)


「お妃ちゃん...ちょっと過保護。」
「ええっ、でも...」
「手助けしていると成長しないよ。
放っておきな。ほら。戻るよ」


浩大が抱きかかえて連れ戻そうとした。


「ちょっ!離して!ああもう---っ!」

手に持っていた手桶を相手に投げつけたところ


かこん


見事相手の頭に当たり相手は気絶した。


「........」
「...気絶しちゃった...」

(お妃ちゃん、何気にすげーよ。)
浩大はくくくっと喉の奥で笑った。

夕鈴は弟の私物を取り戻し
「...どうしよう...」とつぶやいた。

「放っておけば?そのうち気が付くんじゃない?」
「あ、彼のことじゃなくって。この荷物どうやって戻そう。」

(気になるとこそこ?)
浩大はくくくっと笑った。


「オレが後で戻しておくよ。それにそろそろ帰らないと。
不機嫌な狼サンが探しにくるよ」
「(..ぞっ)それもそうね。浩大...戻すのお願いしていい?」
「報酬は肉まんね。」
「.....わかったわ、今度ね。」
「了解♪」
「ありがとう」


慌てて後宮に戻った。


* * *

その頃、後宮の立ち入り禁止区域。
不機嫌な顔した黎翔が...

「今日もいない....」

狼モード全開でどす黒い空気をまき散らしていた。


* * *

気絶していた新人官吏は目を覚ました後、途方に暮れた。
いつの間にか夕方になっている。
部屋に戻ると、明日の朝までに出さないといけない書類が
全く手つかずのままだった。

まずい。今からじゃ間に合わない。
時間が足りない。情報も足りない。
それにみんな帰ってしまった。
....困った。


...コトン


目の前に書簡が置かれた。
顔をあげると、そこには青慎がいた。


「この資料、使いなよ」
そういって書簡の山を近くの机においた。

「....余計なお世話だ。
 お前俺が嫌いなんじゃないの?」

「そりゃね。」
青慎は無表情に答えた。

「聖人君子じゃないんだから。
あれだけ毎日、いろいろされたら気分はよくないよ。
でも、この書類、確か明日の朝までだよね?
終わらせないとまずいんじゃないのかなあ...」

「.........」

「仕事は別でしょ。手伝うから、終わらせよう?」

そういって青慎は微笑んだ。


「.....ありがとう」

小声で一言。
そして一緒に仕事に始めた。


「これはどの辺の資料?」」
「ああ、それならこの書簡かな」
「覚えてるのか?」
「うん、大体ね。」
「すごいな。あ、そういえば俺、計算なら得意だ」
「じゃ、それは任せた」



...夜中。


「「や...やっと終わった~」」

と、目を見合わせて笑い
そしてそのまま2人机に突っ伏した。


* * *

翌日。

青慎とあの新人官吏が仲良く笑いあって歩いている。


....どういう事?


夕鈴は混乱していた。


「な、言っただろ。放っておけって。」
浩大がニヤニヤしながら声をかけてきた。

「何か知ってるの?」

「昨日、荷物戻しに行ったとき、一緒に徹夜してたよ。
和解したんじゃね?」

「...そう」


昨日まで意地悪されていたのに随分と仲良さそうだ。
多分、昨日一緒に何かを乗り越えたんだろう...。

...成長した...。
夕鈴は目を細めた。

あ、でも。


「て、徹夜したなら、今日はお昼なしじゃない。
 どうしよう。今から作って届けようかしら?...」

「.......。お妃ちゃん、学習して?過、保、護!
もういいでしょ。戻るよ」

「うん。-----きゃっ」


突然腰を攫われた。
顔を上げるとそこには不機嫌な顔した黎翔がいた。

「見つけた」


不機嫌な声。
浩大は既に姿が見えない。


「へ陛下?」

「老師のところにいると思っていたのに
何でこんなところにいるの?」

「え~っと、あの」

「どうせ弟君のこと覗いてたんでしょ。
ほかの官吏に会ったらどうするの?」

確かにその通りなので反論できない。

「...ごめんなさい」

黎翔はほほ笑んだ。....目が...狼?

「だめ、許さない。おしおき、覚悟してね」

意地悪な目。
顔が近づいてきて唇が重なった。
舌が口内を蹂躙する。
腰と頭はがっちりと固定され動くこともできない。

「んっ、んっ、んんん~~~っ!」

くたっ
力が抜けた。


そして
夕鈴はそのまま黎翔に抱えられ、後宮に戻されたのだった。



おしまい
******


ありがとうございました。
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コメント
改めてまとめて読みましたが、原作設定のif話はやっぱり面白くてすーっと入ってきますね。
私もSNSでは書かなかった本誌沿い妄想話を今度から書いてみようかなぁ、、。
まるねこdot 2016.02.24 08:15 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2016.02.24 20:58 | 編集
コメントありがとうございます。
原作設定if。言葉がいいですね。
今度カテゴリとか注意書きに使ってみよ♪
SNSでは妄想の赴くままに書いてるので
シリーズ途中で全然関係ない話が入ってたりしますが、
ブログにはシリーズ単位ででまとめて移してるので、
その分読みやすいのかもしれません。

余分なおまけ話はスピンオフにしちゃったし。

そして!
まるねこさんの本誌沿いの妄想話、お待ちしてます!(≧▽≦)
けいdot 2016.02.24 21:50 | 編集
まるねこ様
了解です。
けいdot 2016.02.24 22:08 | 編集
私も改めて最初から拝見しましたぁ(*´∀`)
何だか原作の未来を先読みしたような気分になりましたよ!
やっぱり夕鈴と青慎は似てるから、きっと政務室の面々は気付くんじゃないかな?とか、
いずれは陛下を見かけるだろうし、政務室配属になったら絶対会うし、バレるの時間の問題だよね、とか☆
すごく楽しく拝見しました(^w^)
これが初めてのシリーズ物だったのですね!
ついこの間だった気がするのは年のせいでしょうか(笑)
他のシリーズもまとめ読みしたいです~♪
もずくdot 2016.02.24 22:46 | 編集
ようこそ、いらっしゃいました。(*^▽^*)

そう。青慎が政務室についたら。。。(if)
夕鈴と青慎似てますもんね。
すぐにばれそうです。

そうなんです。実は青慎シリーズ、
書きはじめたの昨年の4月なんです。
早いですね。

このシリーズだけは完結してますが
実は、他のシリーズは途中頓挫中(^^;)。
でも、リク以外はこっちで続き書くのありですね。
その方がまとまってますし。よし、そうします。

ありがとうございました。ヽ(^o^)丿
けいdot 2016.02.24 23:47 | 編集
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