2016
11.11

所有の印18

Category: 所有の印
続きをお届けします。
やっと宴に戻りました。
バカップルの宴です。
よろしければ…


【本物夫婦設定】

* * *

宴に戻ると、部屋の空気が真冬だった。

わ、陛下....相当不機嫌だ。

振り向いて李順さんを見ると、
李順さんはこめかみに手を当てていた。


「李順さん....」
「少し、時間がかかり過ぎましたね。
多少の意地悪は覚悟してください。」
「~~~~っ!」



ううう。。。いやだあ~~。
絶対、意地悪される。


そして、その予感は見事に的中する。




* * *

「陛下...お待たせして申し訳ございません。
只今、戻りました。」

陛下は私の顔を見て、一瞬目を見開いた。

「ああ...随分と待った。
君と一緒にいない時間は、
どうしてこんなに長いのだろうな」
そう言って髪を一房すくい口付けた。

「...っ(初っ端から甘々きた~~っ)///」

固まっていると、
腕が伸びてきて腰を攫われる。
とすんと膝の上に座らされた。

「君の指定席はここだ」
「~~~っ??」

逃げようとすると
腰を掴まれ、動けない。

「悪いが、また攫われては堪らないからな。
君がいなくなった時の私の苦しみを考えてくれ」

苦しそうな顔をされてしまい、逃げられなくなった。



------それが
罠だった。


その後は
あの手この手を使い
陛下が甘い攻撃を仕掛けてくる。

場所を移動する時は抱き上げ。
座るときは膝の上で腰は固定。
無駄に顔も近い。
話す時はわざと耳元に息を吹きかける。


は、恥ずかしい。恥ずかしすぎる。
...どうして?
どうしてこんなことに...


膝の上でぶるぶる震えるしかなかった。
陛下が意地悪い顔をしてほほ笑む。


「どうした?真っ赤になって震えて。」
そう言って肩を抱き、唇を寄せた。


「(だ、誰のせいよ)~~~~っ」
思いっきり睨みつけた。


* * *


そこに
氾大臣が微笑みながら
優雅に声をかけてきた。


「相変わらずのご寵愛ぶりですね。」

「ああ。離れがたくてな。
先程も少し目を離しただけで攫われそうになった。
これでは心配で片時も離せない。」


そう言って大使団を一瞥した。
大使団がびくうっと震えあがる。


「なるほど」大臣は苦笑した。
「調整を頼む。こちらの有利なように」
「御意」


何やら密談らしきものを行い、
大臣は優雅に大使団の方に向かっていった。

* * *

氾大臣が立ち去った後
陛下が私の手をとり口付けた。


「我が妃よ。
君の可愛らしさは、もはや罪だな。
少しは自重して欲しいものだ。」


なっ..なっ...なっ
何を言ってるのこの人?
もはや酔っぱらっているとしか思えない。


「陛下...もしかして酔ってますか?」
「そうだな...。君に酔ったようだ。」


軽く睨むと
妖艶な表情でしれっと
歯の浮く台詞を返された。


「陛下?これは何のお仕置きですか?」

「お仕置き?それは心外だな。
私は『いつも』のように
君を愛でているだけなのだが?」


陛下が「いつものように」を強調して
にっこりほほ笑む。
これは獲物を喰らう前の狼の目だ。
だらだらと悪い汗が流れ始めた。


-----お仕置きだ。
これは絶対
お仕置きだ。

迂闊にも太子に攫われた私の。
そして、宴に戻ることが遅れたことの。
これは...逃げないと。


「もうっ。陛下ったら...お戯れを...」


にこやかに笑って
するりと逃げようとすると
膝の上で羽交い絞めにされた。


「どこへ行く。
君の定位置はここだと言ったろう」


定位置は膝の上....
確かにそう言われたけれど...
後宮の自室ならともかく
こんなお客様のいる前で...


「...お客様もいらっしゃいますし
.あの陛下....ご勘弁を...」

「だめだ。」


陛下の目が獰猛に光る。

これは...陛下...相当不機嫌だ。
李順さんの方をちらと見ると、
諦めろと言わんばかりに
首を横に振った。
~~~~~っ||||


ぐいっ
手が伸びてきた。陛下の方を向かされる。


「どこを見ている。
私といるときに他の男に目を向けるな」

「...向けてなんか」

「今、李順と目で会話しただろう?」

「え?...別に会話しては...」

「だが、李順の方を見て表情を変えた。
目で会話できるほど心が通じているのか?
戻ってくるのも随分と遅かったしな。
李順と何があった?夕鈴、君は誰の妻だ。」

「陛下の妻です。李順さんはお義母様です」
「ならば、夫だけを見てくれ。
君の瞳に映る男は私だけでいい。」


しれっと恥ずかしい台詞を言って
噛みつくように深く口付けた。
それもとびきり濃厚なものを。
舌が入り、口の中を蹂躙される。


「んんん~~~~っ」

こっ、こっ、この人は。
公衆の面前でなんてことを。

精一杯涙目で抵抗する。
陛下はそんなことにはお構いなしに
妖艶に笑った。

「ああ...そんな潤んだ目で見つめて。
そんな目は二人の時だけにして欲しいものだな。」

「!!!っ(ばかぁっ!やり過ぎ!!)」

思いっきり睨んで
陛下の腕から逃げ出そうと、もがいた。


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ありがとうございました。実はまだ続きます。
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