2016
02.25

女たらし

Category: 女官さん
こんばんは

今日から女官さんシリーズをお届けします。


以前、テレビ番組を見ていて、たらし男の毒牙から、
可愛い後輩を守った男前な女の先輩の話に、
家族全員がおおお!と盛り上がりました。

そこから出た妄想です。
甘くありません。


夕鈴付きの女官の独り言です。
この女官さんは夕鈴が大好きなのです。
そしてちょっとだけ陛下に対して腹黒なのです。

もしよろしければ。。。

【本物夫婦設定】
女たらし

* * *
その1~夕鈴の自室~

「妃よ、今戻った。」
「陛下お帰りなさいませ。」


陛下がお戻りになると、お妃様が嬉しそうに迎える。
この光景を見るのが毎日の楽しみなのです。

陛下をお迎えするときのお妃様の笑顔が好き。
ああ。紅珠様が物語をお書きになる気持ち、わかりますわ。
わたくしも文才があるのなら、この熱い気持ちを皆様に伝えたい。


「妃よ、君に会えない時間がこんなに長いとは思わなかった。
もう少し近くで顔を見せてくれないか....。」

「////ま、まあ・・・・陛下ったら」


そういってお妃さまを腕に囲う。
ああ...始まりましたわ。
そろそろ退出の時間ですわね。

顔を真っ赤にしたお妃様。なんて可愛らしい。
でも...わたくし以前から常々思っていましたの。


陛下って・・・・絶対女ったらしですわ...。


* * *
その2~後宮の庭園~


「お妃様って地味よね」

「はっきりいって私たちの方が美しいわよね」

「言えてる~~」



お妃様と散策中に聞こえてしまった会話。
あれは....新人の女官達。


「ま、まあ!なんてこと!」


な・・・な・・・なんてことを話しているの。
わたくし達のお妃様に。

確かにお妃様は普段は地味な装いですけれど、
本気を出せばそれはそれはお美しいんだから!
新人の貴方達なんか足元にも及ばないくらい。

怒り心頭で震えているわたくし達を
お妃様は笑って宥めてくださった。


「仕方ないわ、地味なのは事実ですもの。
・・・・でも私の代わりに怒ってくださって
ありがとうございます。」

くうっ..
.なんてお心が広いんですの。
お妃様、格好よすぎます。
でもこんなことは由々しきことです。
早速女官長に報告しておかないと。


* * *
その3~王宮よりの庭園~


「ねえ..いいじゃん、ちょっと付き合ってよ」

「や...やめてください。」

「そうです。今仕事中です。離して。」

「え?何、俺達とは話もできないっての?」


あれは先日、お妃様を貶めた女官達。
ふふ。いい気味。罰が当たったんですわ。

それを見たお妃様が眉を顰めました。

「あれは高官のご子息達ね。
女癖が悪いって聞いたことあるわ。
大事な女官さん達に手を出すなんて
全く困ったものね。」


お妃様はため息をつきながら、ご子息たちの方に
向かっていきます。
え?お妃様?一体何を。

「貴方たち、一体何をしているの?」

「これは...お妃様。
 美しい女官達と楽しくお話をしていたのです。」

「そうです。これは合意の上です」

「嘘です。」

「そうです。仕事中だって言っているのに、しつこくて」

「彼女達は嫌がっているみたいですけれど?」

「う.....。そ、それは」

「そして今は業務中では?
それにここは後宮側の庭園ですし。
・・・こんなことが陛下のお耳に入ったら
貴方たちだけでなくお父上も大変なことに・・・・。」


ご子息たちは真っ青になった。


「今のうちにお戻りになった方がよいのでは?」

更に畳みかけるようににっこり笑う。
でも、目が笑っていない。
お妃様、怖いです。


「はっ、はい。そうですね。
失礼しました~~~」


ご子息たちは慌ててその場を去った。


姿が見えなくなった後、お妃様はクスクス笑った。

「貴方たち、大丈夫?
あの人達、女ったらしで有名なのよ。
大事な女官さん達に何事もなくってよかったわ」


そういって彼女たちに笑いかける。
あの陽だまりのような最上級の笑顔で。

ぽっ
女官たちは顔を赤らめた。


あ、今、落ちましたわね。


「...あ...ありがとうございます。お妃様。
 一生ついていきます!」

女官たちが目をキラキラさせながら
お妃様にお礼を言った。


ふふふ、やっぱりお妃様って素敵ですわ....。
わたくし達も一生ついていきます。
そしてこれはお妃様ファンクラブ会長の
女官長に是非報告せねば!


でも・・・お妃様。わたくし最近気づきましたの。
お妃様も陛下に負けないくらい女たらしですわ....。


* * *
後日~王宮~


「先日、我が妃が非常に憂いていた。
他のものから聞くところによると
新人女官の言葉が原因だと。
女官長、新人の教育はどうなっているのだ?」

「誠に申し訳ございません。
新人の教育が行き届いておりませんこと
深くお詫び申し上げます。
実はその件に関しましてはお妃様ご自身が
既に対処済みでございます。」

顔色も変えず、女官長が報告する。

「ほう?どう対処済みと」

対処済み?それは面白い。

「お妃様付きの女官達の報告によりますと
なんでも窮地に陥っていたその女官を
お妃様が助けたそうにございます。
今や、その者たちはお妃さまに深く心酔しており、
日々業務に励んでおります。
もうそのような不躾な言動は二度としないかと。
そして彼女たちについては、既に再教育済みでございます。」

「・・・・・・。仕事が早いな。ならば問題ない。下がれ」

「御意にございます」


女官長が退出すると
黎翔はくっくっくっと笑った。


・・・・・どんだけ男前なの。夕鈴。
君はやっぱり人ったらしだよ。



おしまい
---------------------

ありがとうございました。
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コメント
わーい!これ大好き(≧∇≦)
腹黒女官いいわぁ*\(^o^)/*
まるねこdot 2016.02.25 20:45 | 編集
いつも、ありがとうございます。(*^▽^*)
喜んでくださって嬉しいです。
中々このシリーズで新しい話が書けないのですが
気長にお待ちくださいませ。

女官さんシリーズは明日もUPあります。
お楽しみに~( *´艸`)

けいdot 2016.02.25 20:58 | 編集
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