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2016
02.25

夕鈴争奪戦~陛下vs女官~

Category: 女官さん
こんばんは

女官さんシリーズ第二段です。
この話は、SNSでは夏に書いたものでして、
今の時期に読むと少し寒いかもしれません。

家族でテレビを見ていたら歌謡祭をやっていて
とある女性アイドルグループの衣装を見て
思い付きました。

女官さん達は、どんな組み合わせで衣装を
選ぶのでしょう。
そんなことを思いながら、浮かんだSS。


もしよろしければお付き合いくださいませ。



【本物夫婦設定】
※夜の営みがある前提でのお話です。
  Rはありませんが、原作以上の関係を望まない方は
 ご遠慮ください。

夕鈴争奪戦~陛下vs女官~


***

お妃さまはとても慎ましやかで、質素堅実を絵にかいたようなお方。
陛下のお言葉に従い、国のため民のためを思って
華美な生活を控えていらっしゃるのだそうです。
ああ..ご自分の虚栄心を満たすことよりも、民を優先されるお妃様。
この方こそ正妃にふさわしいですわ。


でもお妃様。
最近私達少し不満がありますのよ。

お妃さまをもっと独占したいのに
いつも陛下が連れ去ってしまうのですもの。
まあそんなことは心の中だけの秘密ですけれど。

後宮にお戻りになったお妃様。
以前も可愛らしかったけれど、
最近は日ごとに美しくなっていらっしゃいます。
ああ...着飾らせたい。

そして、ようやく好機が巡ってきました。

陛下が視察にお出かけになる。それも数日。
いよいよ出番です。私達がお妃様を癒して差し上げねば。
腕がなりますわね。


「お妃様。今日は私達にお召し物を選ばせてくださいませ」

「え?(本当は自分でできるけれどお仕事とっちゃ悪いし...)
 はい....ではお任せします」

「では私が化粧を」

「私は御髪を」

「えええ?」


3人でお妃様を取り囲みます。


今日は暑いので涼しげな素材で。
色遣いは白と水色を基調にした服を。
程よい透け感で涼しげに。
髪形はアップに。化粧は清楚な感じで。
宴のときの艶やかな化粧も素敵ですが
やはりお妃様は清楚な感じがよくお似合いです。


「できました。程よい透け感の衣装と清楚な化粧で
夏らしく仕上がりましたわ♪いかがでしょう?」


お妃さまは鏡を見て目を見開き、そして顔を赤くした。


「(え?これ私?....さすが女官さん達、プロフェッショナル...)
 ええ、とっても涼し気な仕上がりですね...あ、ありがとうございます///」


いつも優しい笑顔でお礼をいってくださるお妃様。
そう、この笑顔が見たいのです。


「喜んで頂けて光栄ですわ♪」


そこに風が吹き、お妃様の衣装がふわりと舞い上がる。


「ああ...本当に涼しい」


お妃様、嬉しそう。
頑張ったかいがありましたわ。


そこに聞き慣れた足音が。


「妃よ。今戻った」
「陛下!」


ああ...もう帰ってきやがりましたのね。残念。
もっともっとお構いしたかったのに。

それでもいいですわ。
陛下がお戻りになったときの、お妃様の満面の笑顔と
お妃様を見つめるときの陛下の優しげな笑顔。
御二方の笑顔を見ていられることがとても幸せですもの。

陛下は気付いていらっしゃらないかもしれませんが
お妃様といるときはとても優しい顔をなさいます。
そして本当に幸せそう。

お妃様がいらっしゃる前、陛下は本当に冷たくて怖かった。
そしてお妃様がいらっしゃらない間の陛下は、昏い目をして
極寒地獄のような空気を漂わせておりました。
幸せそうな御二方にお仕えできることが、私達の誇りですの。


そして
二人の世界に入ったところを見計らって退出した。


ふふふ。
御二方、私達ちゃんと気づいておりますのよ。
お妃様がお戻りになる前、御二方の関係が清いものだったことを。
お戻りになった後は、毎晩熱い夜を過ごしていらっしゃることも。


今日は胸元の空いた服を選べました。
陛下が数日不在でしたから。
いつもでしたら残っていますものね。
所有印が。

夏は暑いからお可哀想ですわ。ほどほどになさらないと。
でもそんなことは口が裂けても言えませんけどね。
命が惜しいですし、まだまだお妃さまにお仕えしたいですから。


* * *

「ゆーりん。今日は何だか感じが違う」

「はい。夏なので女官さん達が涼しげな服を
 選んでくださいました。
 風通しが良くて本当に涼しいです」

「結構胸元空いているね。項(うなじ)も丸見えだし。
他の人には見せないでね」

「え?見せませんよ。他に誰に見せるんですか。」

「うん、僕だけだよね♪」

ちゅ
項に口付けた。

夕鈴は普段、胸元まできっちり閉めた服を着ている。
それは所有印を見せないようにするためだ。

出張の時は数日後宮に戻らない。
所有印も消える。

つまり、この格好は女官達の抗議ということか。
ほどほどにしろと。
この暑いのに肌の露出を極力避けた格好は
可愛そうだと。

悪いが、その抗議は聞けないな。
愛しい妃の肌を他の男になど見せたくない。


そして二人だけの甘い時間が始まり、
それは朝まで続いた。

* * *
~翌日~

くっ...何てこと。
また、襟元ギリギリまで所有印が付けられていますわ。
お妃様のお体を心配しての、この抗議は受け入れられないということでしょうか。
つまり、宣戦布告ですわね。

まったく、独占欲が強すぎて困りますわ。
次はどの手で行きましょう。

涼しげな素材で衣装を作りますか。
では老師を味方につけないと。

それとも跡を隠せるよう化粧の技術を磨きましょうか。
これは李順様にご相談ですわね。

陛下。私達、負けませんわよ。


おしまい
-------------------


陛下と女官さん達はいい意味でのライバルです。
いつも夕鈴を独り占めしようとあの手この手を使って
戦いを繰り広げています。
そんな日常をお伝えできればいいなと思います。
このシリーズは不定期に続きます。

お付き合いいただき、ありがとうございました。
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