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2016
02.25

女官の独り言~白陽国の妖怪~

Category: 女官さん
こんばんは

女官シリーズ大放出ヽ(^o^)丿

本誌10月号(14巻収録?)を読み
翌日仕事中に怒涛のように浮かんできて
帰宅後に数時間で書き上げたお話です。
(いつもはもっとかかります)

お盆過ぎに書いたので季節が逆ですが
もしよろしければ。。。。。。

※注意事項
・14巻ネタバレ含みます。
・妖怪妃ネタです。
・原作イメージを非常に大切にされる方
 悪くは書いていないつもりですが、
 主人公を少し茶化してますので
 読んで不快に思うようでしたら、
 すぐさまバックでお戻りください。

以上をお読みいただいた上で、どんな夕鈴でも
受け入れられる方のみお進みください。




それでは、どうぞ。







【ネタバレ注意】
女官の独り言~白陽国の妖怪~
----------------------------------
お盆も過ぎ、夏もそろそろ終わります。
夏と言えば、怪談。
今日は白陽国の後宮に住まう妖怪のお話をいたしましょう。

実は白陽国の後宮には妖怪が住んでいるのです。
その名も「人たらし」。

妖怪と言ってもそんなおどろおどろしいものではなく
とても可愛らしく人々を笑顔にさせる妖怪にございます。

ある日のこと、後宮の廊下を歩いていると
部屋の奥から笑いをかみ殺した声が。

覗いてみますと、蘭瑶様が体を震わせて笑っていました。

「ぶ...くくく.......よ...妖怪....」

こちらにいらしてからあまり笑顔を見せなかった蘭瑶様。
晏流公も蘭瑶様の笑顔を見てとても嬉しそう。

ああ....ついにお会いしたのですね。妖怪「人たらし」に。
蘭瑶様に笑顔が戻ったようで私達も安心いたしましたわ。


* * *

「人たらし」の妖力はとても強いのです。
その笑顔で大勢の人に幸せをもたらします。
恩恵を受けた人々は数知れず。
それをご紹介していきましょう。

まずは氾家の皆様。

紅珠様には溢れんばかりの文才と創作意欲を。
「とある国の王様とお妃様のお話」は、
他国からも注文が殺到するほどの大ベストセラーだそうですわ。

水月様には出仕する意欲を。
狼が怖くて引きこもりだった水月様は「人たらし」に出会ってから、
出仕できるようになったそうですの。


もう...ほんと罪作りですこと。


それだけじゃございませんわ。
堅物で有名な方淵様も「人たらし」の虜なんですって。
あの、いつも言い合いしているのは愛情の裏返しなのですわね。
ほら、よく聞きますでしょ。好きな子ほど苛めたいってあの心理。
最近表情が柔らかくなったともっぱらの噂です。


もちろん政務室の皆様も例外ではございません。
なんでもファンクラブまでできているんですって。
なんてこと。私達も負けていられませんわね。


そうそう、大事な張元様を忘れていました。
「人たらし」に出会ってから、生き甲斐を見つけたご様子。
最近では肌まで艶々して。
まだまだお元気でいてほしいですわ。


* * *

人々に幸せをもたらす「人たらし」ですが...
やっぱり妖怪は妖怪。
恐ろしい一面もあるのです。


それは・・・・
虜にした人の魂を抜いてしまうこと。


「人たらし」が住み着いた場所には
人々に笑顔と幸せがもたらされます。

その一方で去ってしまった場所には
深い空虚感と冬の嵐が訪れてしまうのです。
そして虜になった人であればあるほど気力を失ってしまう。


その最たるものが国王陛下ですわね。
あの狼...いえ陛下は完全に魂を抜かれていました。

「人たらし」が去ってから陛下から笑顔が完全に消え、
冬の嵐が王宮を襲いました。
虚ろな目で日々淡々と業務をこなす陛下。
その目には何も映していません。
まるで魂を抜きとられたかのよう...。
いなくなる直前まであんなに仲睦まじく
抱き合っていたのに。
一体何が起きたのでしょうね。

政務室の皆様は過労死寸前です。
方淵様は眉間のしわが更に深くなり、
水月様は再び出仕拒否になってしまいました。

紅珠様は悲しみのあまりに情緒不安定になり、
創作どころじゃなくなりました。
張元様は生き甲斐を失い、すっかり小さくなってしまわれました。

唯一お元気だったのは柳経倬様。
まあ、あの方は魂を抜かれていませんでしたからね。


私達もすっかり気力を失い、
日々の仕事を淡々とこなすので精一杯でした。
辞めていく女官が跡を絶たず、
残された私達には仕事ばかりが増え、本当に魂が抜けそう。
今年の冬は本当に長く厳しいものでした。

.....ああ、なんて恐ろしいのでしょう。「人たらし」の妖力は。

* * *

風も暖かくなってきたある日のこと、
女官長が私達に密かに指示を出しました。
お妃様の部屋を整えろと。
いつ戻ってきてもいいようにと。


....やはり。
最近女官長が元気だと思ったのはそのせいでしたのね。
見ると、陛下の瞳には力が宿り、魂が戻ってきているご様子。
張元様は元気に走り回っていらっしゃる。


ああ...ついにお戻りになるのですね。
ずっと...ずっと....お待ちしておりました。
辞めずに残っていてよかった。

何だか力が湧いてきました。
さあ、早速仕事を始めましょう。
お妃様がいつでも戻れるように。


* * *

お妃様がお戻りになり、
白陽国に春が訪れ、しばらく過ぎた頃。
こんな噂がまことしやかに流れ始めました。


お妃様は妖怪だと。


何を今更。
王宮には妖と魑魅魍魎しかおりませんわ。
陛下なんて魔物ですし。
妖怪「人たらし」など可愛いものです。
何せ幸せをもたらすんですから。


政務室の皆様は精力的に仕事をこなし、
水月様は再び出仕されたとのこと。
方淵様は元気にお妃様と言い争っています。

紅珠様もすっかり元気を取り戻し、
今は新作に取り掛かっていらっしゃるご様子。
出来上がりがとても楽しみですわ。

張元様は「お世継ぎじゃ~♪ラブラブじゃ~♪」
といって走り回ってます。
お元気になられたようで何よりですわ。

そして...お妃様がお戻りになってからの陛下は、
本当に嬉しそう。
今まで以上に魂を抜かれているご様子です。

....あら?陛下が魔物のような色気を放出し始めましたわ。
そろそろ退出しなくては。
これからはお二人の時間ですものね。

ふふ。魔物と妖怪....いい勝負ですわ。

こんなにいいことずくめなのに、
妖怪妃の何が悪いのかしらね?

お妃様。
私達だって陛下に負けないくらい
魂を抜かれていますのよ。

だから...妖怪でも構いませんわ。
いつまでも後宮(ここ)にいてくださいね。
私達のために



おしまい
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ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。
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