2016
02.01

氾兄妹の会話~67話、68話からの想像~

Category: ネタバレ妄想
こんばんは
けいです。

現在、某SNSでお話をちょこちょこ書いていますが、
いくつか溜まってきましたので、こちらにて公開することにしました。

これは私が初めてSNSにあげたお話で
当時の本誌67話、68話(13巻)を読んで浮かんだ妄想です。
(ブログに移行するにあたり若干修正しています。)

色々拙いところはありますが、
よろしければお付き合いいただけると嬉しいです。

少し読んでみて受け入れられない場合は
お手数ですがブラウザバックでお戻りくださいませ。



氾兄妹の会話~67話、68話からの想像~


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【白陽国:氾家の一室。】

「はあああああ....、疲れた。」

「お兄様、顔色がお悪いですわ。どうなさいましたの?」

「妓館での後処理を方淵と一緒にずっとやっててね。
やっと終わったよ」

「まあ....それはお疲れ様でした。
大変でしたわね。
いまお茶いれますわ。お掛けになって?」


紅珠は立ち上がって、お茶を用意した。
ふんわりと花の香りがする。花茶だ。
水月は一口飲み「ああ、やっと一息ついた気がする」と椅子に深く座った。


「それで、うまくいきましたの?」

「うん。闇商人は無事捕まえたよ。
だけど妓館で陛下と鉢合わせしてね。」

「まあっ?陛下と?」


紅珠は息をのんだ。


「我々を見て一瞬驚いた顔して...
その後ものすごく冷たい目でお妃さまを近づけるなと。
....ああ、あの眼は今思い出しても気が遠くなる...。
 方淵ですら真っ青だったよ」


水月は遠い目をした。


「あの方淵様でさえ。なんて恐ろしい...」


紅珠は睨まれた時の陛下の眼を思い出し、 ぶるぶる震えた。


「あら?...と、いうことは。
 その前にお妃さまと会った、ってことですわね?
 お妃さまはどうなさいましたの?」

「陛下に強制的に連行されたよ。」

「れんこう...ですって?
...それは..有無を言わさない感じですの?
それとも優しく抱きかかえるように?」

紅珠の目がきら~んと光り
水月の両腕をがしっと掴んだ。

「.....有無を言わさない感じだったね。
 それに僕も含め、あの時妓館にいた連中は、全員後処理に回された。
 だから細かくはわからないんだ」

「ということは...
妃さまは後宮にお戻りになったってことかしら?」

「う~ん、政務室にはいらしてないね。噂もきかない。でも...」

「でも?」

「最近、陛下の機嫌がものすごくいいんだ....春が訪れたみたいに」

「春!」


紅珠の目がさらに輝く。


「だから、きっと後宮のどこか安全なところに隠して、
愛でていらっしゃるんだと思う。」

「まあ!」

紅珠の目がこれ以上ない位キラキラ輝いているのを見て
水月はクスリと笑う。

「あのとき。
お妃さまは後宮から出されたといっていたけれど、
恐らくあの方はお妃さまを逃がしたんだろうね。
当時王宮の空気はかなり悪かった。
いつ命を落としても不思議ではなかった」

「そうでしたの.....」

「お妃さまは後宮から出されたのに陛下のために奔走して...
あげく妓館にまで潜入して陛下の敵を捕まえてしまった。
あんなことされたら、もう手放せないだろうね。
隠しておきたい気持ちはわかる気がするよ....って紅珠?」

紅珠は涙を流しながら震えていた。


(あああ、やっぱりお妃さまですわ。素敵です。
そうよ.....これこそが愛!...愛なのですわ!!
二人の愛は不滅なのです。

あああ。浮かんできましたわ。
愛が止まらない。
お二人の愛を書かずにはいられない!)


「お兄様っっ!なんだか今日は筆がのりそうですの。
申し訳ありませんが、そろそろ失礼してもいいかしら?」

(。。。。。
どうやら創作意欲に火がついてしまったようだね。
こうなった君を誰も止められないよ。)

水月は苦笑する。

「構わないよ。僕は疲れたからもう寝るし。
...おやすみ。あまり無理しないでね」

「はい。おやすみなさいませ、お兄様」




***********

~蒼玉国~

先日紅珠から新作が届いた。

とある国の王様が、ようやく捕まえたお妃さまを
誰の目も触れない場所に隠し日々愛でるお話だ。


....これ。どう考えてもうちの甥っ子のことよね。
どこまで本当かどうかわからないけど、
だれからも目の触れない場所って...
ってことはあの檻部屋かしら?

檻って....どれだけ独占欲が強いの、あの子。
ああ、そういえばお兄様もそうだったわね。
やはり血は争えないわ。

それにしても若いっていいわねぇ。
新婚の頃を思い出すわあ。

そうね。おめでたいことだから、
あの可愛いお妃さまにお祝いの品を送らなくっちゃ。
何にしようかしら?うふふっ。

あら、ダーリンが帰ってきたわ。
いけない。お迎えしなくっちゃ。



...瑠霞姫はいそいそと立ち上がり、
最愛の夫を満面の笑みで迎えた。


「おかえりなさいませ♪あなた」



*************

白陽国、後宮の一室。


ぞくっ。
突然悪寒が走った。
なんだろう、風邪かしら?
夕鈴は腕をさすった。

「ゆーりん?どうしたの?」

子犬陛下がひっついてくる。

「なんだかちょっと悪寒が...
 でも、きっとたいしたことないですよ」

「ええ?悪寒?それは大変だ!
温かくして寝なくっちゃ。
僕がずっと温めててあげるね♪」

小犬陛下は嬉しそうににこにこ笑いながら
ぎゅううっと夕鈴を抱きしめ、愛で始めた。


***********


紅珠の書いた新作「愛の檻」は貴族女子だけでなく庶民にも広まり、
多くの人の知るところとなった。


夕鈴がそれを読み、魂が抜けるほど悶絶したのはかなり後の話。



おしまい。
-----------------

ありがとうございました。
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