2016
03.05

はじめの一歩③

Category: 本物の夫婦に
こんにちは

ネタバレ妄想の続きをお届けします。

毎回転記ばかりなのも心ぐるしいので、
SNSで公開していた話、オリジナルの話、
とを繋げて、続きものにしようかと思っています。
迷走した際にはごめんなさい。(よく迷走します)
よろしればお付き合いいただけると嬉しいです。

※ここから先は私の妄想です。
ご注意の上、お進みくださいませ。

では...どうぞ

※13巻70話、71話、14巻特別編1からの妄想

【原作設定沿い】
【妄想】
【若干大人風味】

はじめの一歩③
-----------------------
* * *

僕達らしい夫婦になっていこうという陛下の言葉を受け、
老師に本を返してから数日が過ぎた。

日に日に口付けが濃厚になってきている。
数日前までは唇を合わせるだけだったのに、
最近では当然のように舌が入ってくる。

態度だってそうだ。
演技の時も甘かったけれど、
心が通じてからは一段と甘い。

熱い目で見つめられて
大事そうに触れられるだけで溶けそうになる。
気合を入れて踏みとどまらないと、
どうにかなってしまいそうだ。

そんなある日、
口付けされながら指で優しく髪を梳かれたとき

「ぁんっ」

ぞくっとして体がのけ反り
自分のものとも思えない甘ったるい声が出た。
陛下が唇を離し、驚いた目をして私を見る。


わ...どうしよう...変な声を出してしまった。
恥かしさのあまり胸に顔を埋めると、
顎に指をかけられて上を向かされた。
おずおずと目を開けて陛下を見ると、
すごく嬉しそうな顔をしている。

陛下の顔が近づき、額が重なった。
低く掠れた声がした。

「声...もっと聞かせて」

もう一度唇が重なり、舌が入ってくる。
舌を絡め合う水音が静かな部屋の中に響いた。


指で耳の後ろからゆっくり髪を梳かれると、ぞくっとする。
髪を梳いた指が首筋を滑り鎖骨をなぞったとき、堪らず声が出た。
陛下の舌の動きが激しくなる。
逃げようとしても頭と腰を固定されて逃げられない。
...体が熱い。...息ができない。


頭が真っ白になり体から力が抜けた。
その体を陛下が支える。
力が入らないのでそのまま体を預けていると、
陛下が頬を摺り寄せてきた。
背中を愛おしそうに撫で上げられた途端
「...んんっ」体が勝手に反応した。

体が変だ。
顔を上げると、陛下と目が合った。
情欲を含んだ狼の目。

見つめられるだけで体が熱くなってくる。
だけど...怖い。
このまま続けると、
自分が自分でなくなりそうな気がする。

俯いて顔を胸に埋めた。
すると、ぎゅっと抱きしめられて
宥めるように頭を撫でられた。
耳元で声がする。

「怖い?」
「......」

顔を埋めたまま頷く。

「嫌がることはしないよ。
....ゆっくりとね。」

そう言って額に口付けして、
頭をポンポン叩かれた。


正直ほっとした。
怖かった。
自分が自分でなくなってしまいそうだったから。


陛下のお嫁さんになりたくないわけじゃない。
というかむしろ早くなりたいくらいだ。
怖いのは溺れきってしまいそうな自分だ。
それが怖くて...逃げてしまった。

陛下の腕に力がこもる。優しい腕。
嫌じゃない。それだけは伝えないと。

「い...いやとか
そーゆんじゃないですからね。」

陛下が豹変した。



* * *

それはいつもの恋人同士のやり取りだった。

夕鈴に口付け、その唇を堪能した後
口内に舌を入れる。
舌を絡めるとぎこちないけれど
反応してくれるようになった。


さらさらした髪に指を入れて滑らせ後ろに流すと
夕鈴から、今まで聞いたことのないような
色っぽい声が聞こえた。

「ぁんっ」

驚いて唇を離すと、夕鈴は恥ずかしがって
僕の胸に顔を埋めてしまった。
顎に指を掛けて上を向かせると、
頬を上気させ瞳が潤んでいる。


ゾクッとした。
何だ...この色気。


普段の姿からは全く想像できない。
もっと見たい。


「もっと聞かせて」


額を重ねて、囁いた。声が掠れる。
深く口付け、さっきと同じように髪に指を入れて
耳の後ろから滑らせると、体をよじった。
首筋に沿わせ、鎖骨をなぞると喘ぎ声を
出し始めた。

堪らない。
もっと...欲しい。

舌で追い詰めると、突然体を弓なりに反らせ、
脱力し始めた。
体を支えて抱きしめると、腕の中でぐったりしている。
さっき以上に上気した頬。潤んだ目。


...今ので?
もしかして達したのか?


背中を撫で上げるとまた喘ぎ声を出した。
顔を見つめると、怯えた。

僕の胸に顔を埋め、震えている。
宥めるように頭を撫でた。

「怖い?」


夕鈴は胸の中で頷いた。

....ここまでだな。
これ以上すると今度は100歩以上は下がる。


「嫌がることはしないよ。
 ....ゆっくりとね。」


心の中でため息をつき、
笑顔を作って夕鈴の頭をポンポン叩いた。
安心したのだろう。夕鈴から力が抜けた。

腕に力を込めた。
頬を寄せて君がいることを確かめる。
怯えさせる気はない。
誰よりも何よりも大切な君。
この温もりを手放したくないから。


突然夕鈴が顔を上げた。
真っ赤な顔で頭から湯気が出ている。

「い...いやとか
そーゆんじゃないですからね。」

。。。
まったく。この兎は。
暴力的なまでの可愛らしさに
理性が音を立てて崩れ落ちた。
すごい破壊力だ。


「ゆーりんっ」


がばっと抱き付き
ちゅちゅちゅちゅちゅ....
思いの丈を込めて顔中に口付けた。
すると

「ぎゃ~~~~っ」

夕鈴は可愛らしい(?)叫び声をあげて
気絶してしまった。


-----しまった!やりすぎた。


この程度の口付けで気絶。
まだまだ先は長そうだ。

ま、いいか。幸い時間はあるし。
ここから逃がす気もない。
君はもう僕の檻の中。

気絶した夕鈴を抱え、寝台に降ろした。
寝台に降ろして、布団を掛ける。

「もう逃がさないから覚悟してね」

ちゅ
寝顔に口付けた。
目を覚まさない。

悪戯心が湧いてくる。
胸元に口付け強く吸い跡をつけた。
まだ目を覚まさない。

「予約ね。」

胸元につけた所有印。
そう。君はもう僕のもの。


もう一度寝顔に口付けてから
立ち上がり、部屋を後にした。


つづく
--------------

すみません。巻末4コマネタをこんなところで。
どうしても入れ込みたくて。
お付き合いいただきありがとうございました。
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コメント
にゃー(#^^#)
読んでてニヤニヤしてしまいました。
うんうん、巻末の4コマ・・・あれで当分悶えられます。
生殺しだよねぇ、陛下?

全く、、、お嫁さんたら可愛すぎますよ。
まるねこdot 2016.03.05 16:14 | 編集
まるねこ様
ありがとうございます。

そうなんです。
巻末の4コマ、あの悶える陛下が可愛くて
つい入れちゃいました。
も~、お嫁さん可愛いすぎて、陛下生殺しですよね。
( *´艸`)

後宮の本気。
陛下からすれば大したことのない本だったってことから、
これはプラトニック確定だと思いました。

けいdot 2016.03.05 17:21 | 編集
このお話の一部は、以前SNSで上げておられたものですよね?
けい様のお話の中で最も好きな話のうちの一つなんで、しかもバージョンアップされていて嬉しいです!
プラトニックな香もしますし、狼陛下(LINEのコメント見てると十代率高め)としてはあれが精一杯の大人表現なのかもしれないし、と単行本読んで更に混乱しました(汗)
ともあれ、可歌先生的にはこの巻含め二部は糖度高めということなので、新婚夫婦を見守っていきたいですね〜。
novellodot 2016.03.05 17:44 | 編集
novello様

ありがとうございます。
はい。SNSであげていたものです。
色々な話の一部が組み合わさってますね。

このお話、好きと言ってくださる方が多く
とても嬉しいです。
元の話を壊さない程度に、大人表現で
書こうと思っています。

もしよければお付き合いくださいませ。
けいdot 2016.03.05 22:07 | 編集
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