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2016
05.01

気絶2〜湯殿

おはようございます。

81話からの妄想話をお届けします。
これで一通り、ネタバレありのSSは終わりです。
ネタバレといいつつ、本誌とは内容が全然違い
前回あげた「気絶」の続きになります。


※注意
本誌81話の内容を若干含みます。
コミック派の方はご注意を。

※更に注意。
このお話の陛下は少し残念な陛下です。
原作のシリアスイメージの陛下が好きな方は
ご注意を。

どんな陛下でも大丈夫という方、
よろしければお付き合いいただけると
嬉しいです。

【81話ネタバレあり】
【プラトニック設定】
---------
国王執務室にて、李順にぼやいた。

「李順....どうしたらいい?」
「何がです?」
「...お嫁さんが毎晩気絶してしまうんだ。」
「それは、ようございましたね。
惚気なら聞きませんよ。」

李順はげんなりした顔で答えた。
僕は割と本気で相談したのだが
李順は惚気と受け取ったようだ。

「違う。口付けで気絶してしまうんだ。」
「はい?」

李順は信じられないものを見るような目で
僕を見た。

「まさか、とは、思いますが…もしかして未だ…」
「そのもしかして、だったらどうする?」
「はあああっ?」

李順が呆れた顔をする。まあ当然だろう。


「陛下、どこか、お悪いんですか?」
「いや?いたって健康だが。」
「ならばどうして。」
「私が聞きたい…。」

頭を抱えると
李順は深々と溜息をついた。

そこに
「ぷぷぷ。攻めすぎなんじゃナイんですか?」
浩大が窓から顔を出した。

「浩大…お前…見てたのか?」
すばやく近寄って首根っこを掴まえた。

「いててて。いえ、見てません。...想像です。はい」
「----攻めすぎなのか?
気持ちを伝えているだけなのだが。
普通とはどれ位なんだ?」
「それを私に聞きますか?」
「他に誰がいる」
「はあ.....。ではお尋ねしますが、普段はどのようなことをお妃様に?」
「そうだな…」

説明すると

「「攻めすぎ!!」」
二人は同時に声を発し、盛大な溜息と共に頭を抱えた。

----え?
「そりゃ、お妃ちゃん気絶するよ。」と、浩大。

----え?

「陛下。ものには限度というものが…。
そう自分のお気持ちばかりを前面に出しても。」
李順は呆れ顔だ。

「そうなのか?」
途端に不安になる。
どうも、自分は普通の感覚とは違っているらしい。

「「それに、しつこい(ヨ)(です)」」
「うっ。では...どうすればいいんだ?」
「「。。。。」」
二人とも言葉に詰まった。

「…まあ、夕鈴殿ですしね。」と李順。
「…下手すると、また家出だネ」と浩大。
「…それだけは困る」
「「「はあ~~~~っ」」」

三人とも同時に盛大な溜息をついた。
そこに、突然すちゃっと小柄な影が現れた。


「陛下。いよいよワシの出番ですな。
今こそラブラブ大作戦を実行すべきですぞ」
張元だった。

「老師。。。お前、何処から...」
「そこですじゃ。」
ビシっっと張元は目の前の壺を指差した。
目を細める。

「そうか。ではその壺は後で片付けておこう。
で、参考までに聞くが、その作戦とは?」

「ズバリ、ドキドキ湯けむり大作戦じゃ!
新婚なのじゃし、一緒に湯に浸かり
親睦を深め合うのじゃ」

「いやいやいや、じーちゃん。
それはいきなり難易度高いって」
「なるほど?二人で湯殿か。それはいいな。」

「「はああ?」」

李順と浩大が振り向き盛大に突っ込んだ。
心外だな。
新婚なんだから少しぐらいいいじゃないか。

「陛下?落ち着いてください。
まだ…なんですよね?
手順かなりとばしてます。
家出されたらどうするんですか。」
「それは困る。」
「お妃ちゃんだヨ?更に後退するよ。」
「もっと困る....分かった。湯殿はやめにしよう。」


かなり不満は残るが、渋々納得した。

* * *

仕事を終わらせ、夕鈴の元に向かった。
女官達にその旨伝えると、
夕鈴は今、客人と湯殿にいるという。

------何故だ。
全員に即却下されたのはつい先程のことだ。
なのに、なぜ客人が一緒に湯につかってる。
黒い怒りがふつふつと湧き上がってきた。

「どうして、私の妃が炎波の姫と湯につかるんだ」
黒い感情をぶつけると、夕鈴は心底意外だという顔をした。

「へーか?何言ってるんですか。女性同士ですよ?」

そして夕鈴はパタパタ腕を動かしながら、
説明を始めた。

彼女、ずっと元気がなかったんですが
最近、ごはんはしっかりと食べてくれるように
なりました。
だけど、夜眠れないみたいで。
だから、今日は一緒に寝ましょうか?
と聞いたんですが、思いっきり嫌そうな顔
されまして...


くっ。お嫁さんが世話焼きすぎる。
それに、なんて羨ましい…。羨ましすぎる。
一緒に湯殿だけでなく添い寝まで。
だけど...ちょっと世話焼き過ぎじゃないか?

「夕鈴、あまり深入りするのは…」
「はい、でも…。」
「放って置けないか...」
「はい…。我が儘言ってごめんなさい。」

そう言って、上目遣いに僕を見上げた。
この表情には弱い。
本当は危ない事に首を突っ込んで欲しくない。
だけど、困った人を放って置けないのが夕鈴だ。
そこに惚れてるのだから仕方ない。
惚れた弱みだな。

「まあ…それが君だからね」

仕方ないな。
腕の中の夕鈴を
ぎゅっと抱きしめた。

* * *

数日後。
仕事の合間に夕鈴の元を訪れた。
すると
またもや、客人と湯に浸かっているらしい。

黒い空気を察知したのだろう。
女官達が慌てて事情を説明し始めた。

「あ、あの。今湯殿に…」
「二人とも木登りでお召し物が汚れたとの事で…」

何故だ!
何故、私の妃が他の人間と湯に!
私だって一緒に入りたい。新婚なのに!

声を大にして叫びたかったが
さすがに叫ぶわけにはいかないので
すごすごと仕事に戻った。
李順にぼやく。

「だから、どうして私の妃が他の者と湯に…
新婚なのに…」
「親善交流ですよ。」

李順が極めて事務的に答える。

「今日は仕事をすべき日だという事ですね。
今までの分も処理をお願いしますね。」
「くっ…。分かった。よこせ。」

自棄になり、倍速で仕事をこなした。

夜。仕事を終え、朦朧とした状態で
後宮に向かおうとすると、
「陛下」と声をかけられた。
老師だった。

「何だ?」
「何かお困りじゃないですかな?」
「。。。。」

弱った時に声をかけてくるものに
ロクなものはないことは知っている。
だけど、その日の僕はどうかしていた。

「これを…」
老師は笑みを浮かべながら
怪しげな本を差し出した。
吸い寄せられる様にそれを手に取る。
もはや魔がさしたとしか言いようがない。

だが。
そのおかげで二人の夫婦生活が劇的に変わるとは
この時は思いもしなかった。


おしまい
---------

つまらぬものを書いてしまいました。
本誌を読んで湯殿ネタを書きたかったのです。

そして何故こんな情けない陛下を書くのか。
それは、陛下って実は女性慣れしてないのではと
思ったからです。すぐ李順に頼るし。
王族なので一通りの経験はありますが
自分から何かを与えるのは夕鈴が
初めてではないかと。
そのため、不器用な二人が少しずつ距離を
縮めてく話があってもいいのかなと。
お目汚し、失礼しました。

また、ここまでおつきあいいただき、
ありがとうございました。
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コメント
ぷっ、くっくっく。
つまらぬものって、けいさん、五右衛門みたい…←そこ?

なんであんなに、湯殿にこだわってるのかなって。
やっとわかりましたよ!
まんまるこdot 2016.05.20 07:53 | 編集
まんまるこさんだあ〜(^o^)/

そう、気分は五右衛門です。
拾い上げてくださり
ありがとうございます。

何であんなに湯殿にこだわったのか…
絶対一緒に入りたかったからに違いない。
だから暗黒オーラ。やさぐれモード。

もう、陛下、可愛いすぎて
書かずにはいられませんでした。
とても残念な陛下を楽しんでくださって
嬉しいです。♪( ´▽`)
けいdot 2016.05.20 08:33 | 編集
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