2016
05.03

気絶3〜変化

こんばんは
気絶シリーズ(勝手にシリーズにしました)の第三弾をお届けします。
老師の本を読んで、ちょっと学んだ陛下に
夕鈴が変わります。

※注意
少しだけ本誌のネタバレを含みます。
本誌との関連性はほぼありませんがネタバレ不可な方は
回れ右をお願いします。

一応甘いことは甘いです。
もしご興味があればどうぞ。

※イラスト追加しました。
  (すみません。公開時に追加するのを忘れてました)

【本誌ネタバレあり】
【プラトニック設定】
毎晩、大柄な小犬がじゃれついてくる。
本当の犬ではない。陛下だ。
それは今までと変わらない。
だけど少し変わったことがある。
それは....

陛下の口付けが優しくなった。
以前は激情の赴くまま、
口内を蹂躙するかのような口付けだった。
その強い想いを受け止めきれず、気がつくと
朝だったことも多々ある。
そして…最近、口付けされるのが少し怖い。




「.ゆうりん、ただいま。」
陛下がお戻りになる。

「おかえりなさいませ、陛下。」

ちゅ
陛下が抱きしめて、口付けする。
抱き上げられたまま長椅子に連れて行かれ
そのまま膝の上に。
膝の上でその日の出来事を話す。
ささやかで、幸せな日常。
これはいつもと変わらない。

「夕鈴、今日はどうしてたの?」

「はい、朱音姫と木に登ってました。」

「はい?木?危ないよ。」
「.大丈夫です。昔はよく登ってましたから。
あの方、高い所がお好きなんですね。
今日は少しだけ分かり合えた気がします。
そのあと、湯殿でおやつを食べました。」

「…湯殿で?おやつ?」
陛下の声が低くなる。

「はい。今日のおやつは餡に果物を練り込んでいて
力作なのです。喜んで頂けました。」

どよ~ん。あれ?何だろう?空気が重い。

「ゆーりん。僕、おやつ貰ってない.....」
あ、まずい。小犬陛下が拗ねている。

「もちろん、陛下の分もあります。いかがですか?」
「うんっ!」

小犬陛下が尻尾をバタバタ振り出して
擦りよってきた。
危ない、危ない。
この人拗ねると、後で大変だから。



夜食の後は夫婦の時間だ。
陛下の目が狼に変わり
顔が近づいてくる。


ちゅ。
唇が重なった。
-----くる!

ちゅ
.......あれ?
激しいのを予想していたけれど
あまりの軽さに、少し拍子抜けする。
だけど…

軽く唇を挟み啄むような口付けに
体から力が抜けていく。

ちゅ
「ゆうりん…」

ちゅ
「へ…か」

名前を呼ぶ毎に重なる唇。
唇を舐め、歯列を優しくなぞられ…
こんなこと初めてだ。
なんだろう。何だか…すごく気持ちいい。


気絶挿絵1


んっ…んっ…あ…

声が漏れる。
唇を離した陛下が驚いた顔で私を見つめた。

ど、どうしよう。
変な声出して、はしたなかったのかしら?


ちゅ
陛下が唇で軽く下唇を挟んだ。

「これ気持ちいいの?」
掠れた声が聞こえた。頷く。

「…変…ですか?」
「いや。変じゃない。もっと聞きたい。」

啄むような口付けを重ねるうちに、舌が入ってきた。
一瞬身構えた。

だけど...
いつもは唾液を飲み込めない程激しくて苦しいのに、
今日は苦しくない。
慈しむような優しい口付けに夢中になった。
陛下が舌を引くと、もっと続けていたくて、舌を追った。
舌を絡めあう水音が部屋に響く。


気絶挿絵2


しばらくすると、陛下の唇が離れた。
両頬に唇が触れる。
なんとなく察した。
…これで終わりなんだと。

もう少しして欲しいな…。
でも自分からは言えないし。
見つめていると、陛下が口を開いた。

「なんて目をするの」
「え?」
「泣きそうな顔してる」

そんなに泣きそうだったんだろうか。
目を伏せた。

「....そんなに欲しい?」

耳元で掠れた声。
目を開けると、陛下と目が合った。
狼の目をしている。ぞくりとした。

「これ以上続けると…もう止められないよ?」
陛下が苦笑しながら言う。

どうしよう。このまま身を任せてみようか。
大好きな陛下の望むままに。


逡巡している間に溜息が聞こえた。
陛下の目にいつもの光が戻る。
優しくて少し遠い笑顔。
大好きなのに。本当のお嫁さんになりたいのに。
私が踏み出さなくてはいけない?
陛下は待ってるの?
それなら.....踏み出してみようか。


ようやく
覚悟を-----決めた。


「へ...か」
「ん?」
「続けて...ください」
「え?」
陛下の目が大きく見開いた。
お互いに見つめあう。




二人が本物になるまで

.....あと数歩




おしまい
--------


いきなり関係を進めちゃいました。
おつきあいいただき、ありがとうございました。

明日はスパーク行ってきます。ヽ(^o^)丿
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コメント
シリーズになってる!そして進んだ!
頑張れ陛下、夕鈴、もうすぐだよ←だから何が^^;
ここの2人は応援したくなりますよね(^^)
まるねこdot 2016.05.04 01:21 | 編集
けいさん、おはようございます(*^^*)
素敵絵付き〜!
日参しながら陛下とお妃様の関係が進むのを待っておりましたぁぁ!
ありがとうございます!
ありがとうございます(*^_^*)

陛下ぁ♡本当に良かったですねっ!
それもこれも
周りの皆さんのサポートのお陰で御座いますね〜(=´∀`)人(´∀`=)
タイフーンです(≧∇≦)dot 2016.05.04 05:18 | 編集
まるねこ様
ありがとうございます。
勝手にシリーズ化してしまいました。♪( ´▽`)
老師本で下がった歩数は老師本で戻さないと。
頑張れ陛下。後少しだ。
でもまだまだ難関だらけですね。
裸見て後退でも面白そうです。
けいdot 2016.05.04 09:29 | 編集
タイフーン様
おはようございます♪( ´▽`)
ようやく二人の間が後数歩に。
お待ち頂いて、ありがとうございます。
皆様の協力があってこそですね。
さて、このまま進めるか、数歩後退するか
いずれにしても気絶は免れなさそうです。
初々しい二人をお楽しみに〜。(^o^)/
けいdot 2016.05.04 09:39 | 編集
裸見て後退!ありですありです(≧∇≦)
この夕鈴ならあり得る。早々簡単には進まない…という方が面白そう( ̄▽ ̄)
まるねこdot 2016.05.04 10:01 | 編集
まるねこ様
ありがとうございます。
では、このお話は中々進まない
シリーズということで。
裸みて後退...ほんと、ありそう。
けいdot 2016.05.05 06:38 | 編集
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