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2016
05.24

手を繋ぐ1

Category: 手を繋ぐ
母の検査結果を聞いてきました。
現在は症状もなく、脳にも異常はなく
一時的なものだったようです。
現在、再発防止のため
薬は継続して飲むとのこと。
ひとまず落ち着きました。

白友様からのアドバイスもあり
早めに診察した事が良かった
ようです。

SNSで一時的にあげたお話の修正版
入れないので先行して、こちらで
あげさせて頂きます。


先日、出かけた際に、
目の前を二組のカップルが歩いてました。

一組はがっつり恋人繋ぎ。
片時も離れたくない感じです。
きっと深い仲なのでしょう。

もう一組は男の方が女の子の指を
にぎっていました。
奥ゆかしい感じです。
基本的に観察者な私。
一体この二組の関係は?

といらん妄想がむくむく湧いてきまして。


そこからでてきた妄想話。
最初は几夕です。
黎夕以外受け付けない方はご注意を。

他CPを書きたくて几夕を書いたところ、
いつに間にか陛下が乱入してきました。
あれ?(・・?)
最終的には黎夕です。

一話完結の予定でしたが、
意外に長くなりましたので
4話に分割してお送りします。
もしよければどうぞ。


【原作設定if】
【過去捏造】


もし、過去に戻ってやり直せるとしたら
誰の手を取るのだろう。


* * *


「あの二人は恋人同士ね。それも深い仲。」

賄いを食べながら、明玉が話し始めた。
混雑がひと段落し、遅めの昼餉をとっていた。

「何の話?」
「目の前の二人組よ。気にならない?」
「?別に?」
「も〜、この子ったら。あの二人よ。
指を絡めて手を繋いでいるでしょう?」
「うん。」
「あれ、恋人繋ぎっていうのよ。
片時も離れたくない男女が繋ぐ繋ぎ方。
深い仲になるとああいう繋ぎ方するわね。」


明玉は興味深々だ。
私はどちらでもよかったので聞き流す。


「ふーん。そうなんだ。
じゃ、明玉と彼とは?」
「え?そりゃ、まあ、彼とは…って
何言わせるのよ。」


ばちーんと明玉が肩をたたく。
ぶっ。
吹き出した。どうやら深い仲らしい。
まあ、婚約中だしね。


「ところでさ。あんたは?」
「は?私?何のこと?」
「決まってるじゃない。
几鍔さんよ。どうなのよ。」


ぶっ。
更に吹いた。



「はぁあ?も〜。吹き出したじゃないの。
何故そこで几鍔が出てくるのよ。」

「え〜?だって、
毎日お迎えに来てるじゃないの。」

「それは!あいつが、
金を取りっぱぐれないように
私が逃げないよう見張ってるんじゃないの。」

「そんな訳ないでしょ。
あ、噂をすれば、ほら。几鍔さんよ。」



几鍔が現れた。
うわ。間が悪い。



「。。。几鍔。」
「ああ?」
「なんであんた毎日ここに来るのよ?」
「俺はここの常連だ。来て悪いか。ほら、帰るぞ。」
「え?なんで?まだ仕事…」
「今日、青慎の面談じゃないのか?」
「あ、そうだった。え?もう、そんな時間?」



確かにその刻限だった。
そう言えば今日はやたらと混んでたっけ。
慌てて帰り支度する。
その間、明玉はにやにやしっぱなしだ。


「何よ。」
「いえ、別に。」


感じ悪っ。


「あ、夕鈴ちゃん。上がるのかい?じゃ、これ持って行って。」
「はーい。わあ。おじさんの肉饅頭だ。これ好きなんですよね。」

うわ、別人、と几鍔が呟く。

「そうかい?じゃ、もう一つおまけね。岩圭さんにもよろしく。」
「はい。伝えておきます。それではお先に失礼します。お疲れ様でした〜。」



几鍔と連れ立ち、店を後にした。






「几鍔さん。本当に夕鈴のこと大事よね〜」

「おばば様も夕鈴ちゃんに目を付けてるらしいぞ。」

「うわっ、おばばさま?怖〜。でも気に入られれば最高よね。
本人は、全く!気づいてないみたいだけどね。」

「そこが一番問題だな。先は長そうだ。」

「ほんと。でも楽しみだわ〜〜」




そんな話がなされていた事を、後で聞いた。
もう、皆、噂好きなんだから。。
放って置いてほしい。。


* * *


丁度、人の入れ替えの刻限なのだろう。
仕事を終えて帰宅する人、
これから仕事に向かう人で
通りがごった返していた。

その中を几鍔は、するりするりと抜けていく。
随分と離れてしまった。


そう言えば、昔は一緒によく遊んだっけ。
いつからだろう。
こんなに離れてしまったのは…。

ぶつからないように人混みをすり抜けると
少し先に几鍔が立っていた。



「遅えぞ。」
「悪かったわね。」


この幼馴染は本当に口が悪い。
小走りし近づくと


「ったく、ほら。」
几鍔はぶっきら棒に手を差し出した。





几鍔と夕鈴




手を取ろうとして、ふと我に返る。
って、私?今、こいつと手を繋ごうとした?
うわ〜ない。あり得ない。



「何よ、この手。」
「迷子防止だ。」
「はぁ?迷子?子どもじゃないんだから。」
「十分ガキだろ。」
「どうもすみませんね。ガキで。」


全く。口を開けば憎まれ口ばかり。
その手をベチリと叩いた。


「ってっ!ったく、可愛くねーな。」
「可愛くなくて結構よ。」
「おい。」


手を振り払って歩こうとすると

どんっ

向こうから歩いて来た人にぶつかり
転びそうになったところを抱き止められた。



出逢い




「大丈夫?」


顔を上げると、
綺麗な男の人。
漆黒の髪。眼鏡の奥の目は紅い色だ。

それに服の手触りが上質だ。きっと貴族だろう。
まずい。服を汚したりしたら大変なことに。


「あ、す、すみません。大丈夫ですか?
服汚れてませんか?お怪我は?」


慌てて様子を聞いた。
美形は驚いた様だったが

「うん。大丈夫…」と微笑んだ。

---−–その時。
ぐ〜〜キュルルル


盛大な腹の虫の音がした。
目が点になる。


「…聞こえた?」ばつが悪そうだ。
「…はい。あの…お腹空いてるんですか?」
「うん。朝から何も食べてないんだ。だけど今、どこも空いてなくて」


美形はほわっと柔らかく笑った。
なんだか犬みたい。。
何だか放って置けなくなって
つい袋の中から肉饅頭を出した。
自分の分とおまけの分。


「あ、あの。もしよかったら。これ、いかがですか?」

「え?」

「バイト先で余分に貰ったんです。
気に入ったのなら、食べに来てください。
あそこのお店です」


そういってお店を指差した。


「でも…君の分は?」

「私はバイト先で食べられますので。
それにお腹空いた人放っておけないし…」

「…ありがとう。では頂くね。」

「どうぞ。」


美形は饅頭を口にし、美味いと呟いた。
嬉しくなって、ついにっこりと微笑むと
何故だか美形の顔が赤くなった。

?どうしたんだろう。
---−っと。こんなことしてる場合じゃない。


「あ、でも、ごめんなさい。
実は、今、ちょっと急いでいて。
それ食べちゃってくださいね」

「え…?」


そう言って、肉饅頭を押し付けて立ち去った。
几鍔が呆れた顔で問いかけてきた。



「おい…。あれ、大丈夫か?」

「大丈夫よ。何で?」

「こっち見てるぞ。店なんか教えて。纏わり付かれても知らねーぞ。」

「大丈夫じゃない?悪い人には見えなかったし。
私に構う物好きな人、いないわよ。
ほら、早く行かないと。青慎待ってる。」

「…そうだな。」



几鍔は苦々しげな顔をしてる。
何だろ?こいつも変なの。

そんな几鍔を軽く無視し、
青慎のお迎えのため走り出した。



それからしばらくの間
几鍔が毎日のように店に
やってきた。
明玉はニヤニヤしっぱなしだ。
何故だか周りの目も生暖かい。


「何よ」
「きちゃ悪いのかよ。客だぞ?」
「はい。お客様一名、お帰りで〜す 」
「おいっ。」


互いに睨みあった。
ふ〜っと几鍔は溜息をついた。


「ったく。あー言えば、こー言いやがって。
ところで…。この間のあいつ、来てるのか?」

「来てないわよ。というか、実は顔あまり覚えてない。
黒髪の綺麗な人だったとしか。」

「そうか…」


几鍔はホッとした顔で、お茶を口にした。
この幼馴染は口は悪いが、かなり心配症だ。
それは昔から変わらない。



「なになに?何の話?」
明玉が話に入ってきた。

「こいつが男を誑しこんでだな」

「何ですって?夕鈴、やるじゃない」
明玉の目がキラキラと輝きだす。

「なっ!人聞きの悪い。人を悪女みたいに。
お腹空いてた人に饅頭をあげただけよ」

「あの男、顔赤かったぞ」

「え?そんなところまで見てたの?」

「きゃ〜。なになに?修羅場?新たな男登場?
そうかぁ。餌付けされたかあ。これは手強いわね。」

「餌付けって…。犬じゃないんだから」

「分からないわよ。犬系の人かも。
も〜几鍔さん。恋人盗られないか心配よねっっ」

「「どこが恋人っっ」」

「まあ、声まで揃って。気が合うわね〜」

「「違〜〜う」」


明玉に突っ込んだ。何よ犬系って。
それに…誰と誰が恋人だって?
几鍔と声が揃ったのは…たまたまよ。
たまたま。


今度は店の中で、
冷やかしの声と指笛が湧き上がる。
音のした方をギッと睨みつけ


「絶対に違うからねっっ」
どすの利いた声で怒鳴りつけた。


奥の席で肩を震わせてる二人組がいたが
旅行者だろう。知らない人なので放置した。


几鍔と言い合い、明玉が間に入ってくる。
繰り広げられる下町の日常。
きっとこんな感じで毎日が過ぎていくんだろう。



だけど
何故だろう。
あの時
几鍔の手をとってはいけない気がしたのは。




結局、美形は店には来なかった。
もっとも顔をよく見てなかったので
来ていても分からなかったのだろうけど。



そんな出来事があった事を忘れた頃
王宮でバイトする事になった。


割のいい、短期の仕事だそうだ。
恐らく下働きか何かだろう。
青慎の学費もかかる事だし
一も二もなく飛びついた。



このバイトによって
自分の人生が変わるとは
この時は思いしなかった。。



---------

続きます。
ありがとうございました。
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コメント
お母様、よかったですね(*^_^*)
多分小さな血腫だとお薬で溶かすことが出来たんじゃないでしょうか。
やっぱり早期発見&治療は大事ですね。

そして新しいお話!続きが楽しみです٩(ˊᗜˋ*)و
まるねこdot 2016.05.24 18:53 | 編集
まるねこ様

はい、早期に対処できたのがよかったと。
ありがとうございました。m(__)m

お話、これが一度取り下げたお話の修正版です。
SNSでも公開します。
けいdot 2016.05.24 21:11 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
dot 2016.05.25 14:25 | 編集
かざね様
ありがとうございます。
すごく嬉しいです。ほんとに。(*^o^*)
続きもお楽しみに〜
けいdot 2016.05.25 15:48 | 編集
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