2016
07.08

七夕

おはようございます
昨日は七夕でした。
会社でグー◯るのトップページを見ていて
急に思い立ちました。
ですが…書いている途中で、見事寝落ち。
1日遅れましたが、もし良ければ…。

※7/9 お遊びでおまけ話を追加しました。

【本物夫婦設定】
【原作設定】

今日は七夕だ。
織姫と彦星が一年に一度の逢瀬を楽しむ日。
空を見上げると、あいにくの曇り空だった。
毎年、七夕の日は天気が悪い。
大抵、雨か曇り空。
これでは…天の川なんて望めそうにない。

「折角の逢瀬なのに…。」

ため息をつきながらぽつりと呟くと
ふわっと背中が温かくなった。

「何が逢瀬なの?」
聞きなれた声。陛下だ。

「あ、お帰りなさいませ。陛下。」

振り向いた途端、腕の中に囲われ
ぎゅううと抱きしめられた。

ちゅ
唇が重なる。ただいまの挨拶だ。

「ただいま。夕鈴。」

見つめ合って笑い合う。柔らかい笑顔。
狼から小犬に変わるこの瞬間がとても好き。
抱えられ長椅子の上に移動する。
そして、いつものように陛下の膝の上へ。


「陛下。今日はお菓子作ったんです。一緒にいかがですか?」
「うんっ。」
「今、持ってきますね。」

するっと膝の上から抜け出し、
用意していたものを差し出した。


「これは…?」
陛下が目を見開く。

「餡の上に寒天を流し込んだお菓子です。何でも星合と言うらしいです。」
「美味しそうだね。中にあるのは…兎…と狼?」
「はい。余った餡で作りました。力作です。」
「いいね。頂こうか。」

陛下がくすりと笑った。
そして再び抱き寄せられて膝の上へ。


「ゆーりん。食べさせて。ほら、今、手が塞がってるし。」
「なっ…。も〜〜っ」

ならば私を膝から降ろせばいいものを…。
それは思い浮かばないようだ。

一口大に切り、口に入れると
美味いと言って笑った。
この笑顔に弱い。

「お代わりくれる?」
「はい…っ!ん?んん〜〜っ」


二個目を取り分けて陛下の口に入れると
そのまま口付けされた。舌で押し込まれる。


「美味しい?」
「なっ!味なんて分かりませんよ。自分で勝手に食べてくださいっ!」
「え〜。」

もうっ。いちいち甘い。
結局、小犬のおねだりに負け
膝の上で陛下に食べさせることに。
途中、お返しと称して、口移しされたのは
言うまでもない。



「ところで、何が逢瀬なの?」
お茶を飲んで一息ついた陛下が尋ねた。
やっぱり膝の上に乗せられた。


「あ、それはですね…今日は七夕ですよね。」
「うん。」
「天の川を見ようと思ったんですが
あいにくの曇り空で…。
織姫と彦星の折角の逢瀬なのに気の毒だなと…。」

「ああ、それで…。」
「いつも天気が悪いですよね。雨や曇りで。
ちゃんと会えてるんですかね?」

そこで何故か陛下は微妙な顔をした。

「陛下?」
「ああ…心配いらないよ。
多分、今頃は二人で楽しんでるだろうから。」
「へ?何で分かるんですか?」


何故そんなことが分かるんだろう。
訳が分からず目を丸くすると、
陛下は妖艶な目をしてにっと笑った。
え?何故ここで狼?

「それはね……。」
顔を近づけて耳元で囁く。


「あれは煙幕。
愛し合ってるところなんて
見られたくないでしょ…」


ぼふんっ
顔から湯気が出る。
さすがにそれが何を意味するかは
分かるようになった。

なっ…なんてことっっ!
…でも考えてみればそうか。
元々働きものだった牽牛と織姫は
仲が良過ぎて仕事しなくなったんだっけ。
それで天帝の怒りに触れて…



ゆーりん、ゆーりん。…ちょっと補充させて。
え〜〜?またですか〜〜?お仕事は?
…だって君が足りなくて。
ん〜〜っ(陛下!お仕事〜〜っ)


ふと、何だかんだと理由をつけ
しょっちゅう仕事を抜け出してくる陛下と重なった。
今もいつの間にか押し倒されている。
妃に溺れて国を傾けて
一年に一度しか会えなくなったりしたら…


「。。。陛下。」
「ん?」
「ちゃんとお仕事してくださいね。」
「もちろんだけど、突然どうしたの?」
「織姫と彦星のように離れ離れになって
一年に一度しか会えないのは嫌です。」
「。。。」
「毎日…一緒にいたいですから…。」
「…うん。僕も。」


ぎゆううと抱きしめられた。
ちゅ…ちゅ…ちゅ
口付けの雨が降ってきて
いつものように夫婦の時間が始まった。






* * *


「はい、シャキッと。前よし。後ろよし」

テキパキと陛下の支度を整える。
よし。今日もばっちり決まってる。


陛下の朝は早い。
そして夜遅くまで身を削るように仕事をする。
私に出来ることは朝のお見送りぐらいだ。
だからどんなに夜遅くても、必ず起きると決めた。
少しでも気持ちよく仕事を始められるように
笑顔で送り出す。

陛下が狼に変わる。仕事の顔だ。


「では…行ってくる」
「行ってらっしゃいませ。黎翔様」




さあ…
また今日も1日が始まる。



-----------
ありがとうございました。
おまけ話を追加しました。




【おまけ】

「李順…どうしよう。」
「何ですか?」
「お嫁さんが可愛い過ぎて困る。」

眼鏡がずり落ちた。
朝からいきなり何を言いだすやら。この王は。
さぞかし昨日は充実した夜を過ごされたのだろう。
詳細を聞くのが面倒なので軽く流す。

「はいはい。それはようございましたね。」
「何だ。惚気がいがないな。」
「私に惚気てどうするんですか。
さあ、今日も仕事は山ほどありますから、ちゃっちゃか済ませてくださいね。」
「え〜〜。」
「一年に一度しか会えなくなっても知りませんよ。」
「妃と同じことを言う。…分かった。やる。」


目の前の主は書簡を手に取り仕事を始めた。
眼鏡の位置を直し、仕事に取り掛かる。
陛下が仕事に専念出来る様、段取りを整え、
各所に根回しする。


油断すると抜け出す陛下に仕事をさせるため
お妃様にも根回ししているのは秘密だ。
程よい頃に差し入れするよう依頼してある。
差し入れ時の、砂を吐くほどのいちゃいちゃは
この際大目に見ることにする。
彼女ならば、程よい頃に陛下を仕事に戻して
くれるだろう。


さあ
今日も私の長い1日が始まる。



おしまい

------------------
李順さんターンで遊んじゃいましたσ(^_^;)
ありがとうございました
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コメント
再度こんばんはぁ!
拍手コメントしようとしてエンターキー押したら投稿されてしまいましたww
なんだこれって感じでしたよね、ゴメンナサイ!!
ご無沙汰してました!
久々の甘々(←私的)、ゴチゴチです~♪
そうそう、煙幕ね~って陛下!と一人ツッコミしてしまいましたwww
お二人のイチャコラは何故こんなに微笑ましいのでしょう!
まぁ癒される!
そして李順さんの働きも!
うん、白陽国は、夕鈴と李順さんのお陰で安泰ですねwww
もずくdot 2016.07.09 22:26 | 編集
もずく様
こんばんは〜♪( ´▽`)
お久しぶりです。
実は煙幕のくだりと李順さんの小話は
今日追加したのです。はははσ(^_^;)
李順さんの小話は突如思い浮かび
追加しました。

二人が微笑ましいのは
原作の二人が可愛い過ぎるからですかね。
も〜。可愛くて仕方ないです♪( ´▽`)

コメントありがとうございました〜〜\(^o^)/
けいdot 2016.07.09 22:50 | 編集
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